令和6年度さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 全体研修会に行ってきました

 9月8日、さいたま市スポーツ振興課の御担当者にも御協力いただき、令和6年度さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 全体研修会が開催されました。

 講師として、浦和大学社会学部准教授 中島悠介氏、元国際武道大学・大学院教授 中島一郎氏をお迎えし、市内10区からスポーツ推進委員が参加、講義と実技の2グループに分かれて入替制で行われました。

①講義「スポーツ指導者が留意すべき安全管理」(浦和大学社会学部准教授 中島悠介氏)

 スポーツ現場における安全管理の中で、私たちが取り組むことのできることとして、”予防”の大切さ、そして”RICE処置”や心肺蘇生法等の”一次救命処置”について、クイズや統計、関係機関のHPで公開されている動画やAED音源を交えながら、身近なこととして分かりやすく説明してくださいました。

  • 予防
     ロケーション(安全管理・AED配置箇所の確認も!)と人(体調管理)
  • RICE処置など
     捻挫など、安静にして冷やす処置
  • 一次救命処置
     反応がなく、死戦期呼吸など心停止が疑われる場合の、呼吸と循環をサポートする一連の処置。医療による二次救命処置へつなぐ。
  • 最新のガイドライン(JRC蘇生ガイドライン2020)について
     ASUKAモデル(さいたま市)は全国・世界に普及され、広く救命講習が実施されている。受講するだけでなく、ガイドラインの更新をチェックする。
  • AED訓練、ペットボトルによるCPR(心肺蘇生法)トレーニング
     マネキンを使ったAED訓練のほかに、身近にある空のペットボトル550ml/2Ⅼを使ってできるCPRトレーニングも体験した。

②実技「集団対象の運動指導の基本と実際」(元国際武道大学・大学院教授 中島一郎氏)

 ①の中島悠介氏のお父様でもある中島一郎氏と奥様(愛妻!)による実技講習。集中とアイス・ブレーキングの緩急がテンポよく、猛暑の中、程よい緊張感を保って取り組むことができました。

  • スポーツ推進委員の役割
     スポーツ基本法により規定された、市町村における非常勤公務員であり、従来の「体育指導委員」としての役割に加えて、「連絡調整等の職務」(マネジメント)の役割が求められている。
  • 集中力を持続するために
     指導のテンポとイントネーション(強弱)を大切に。対象者集団の特性を事前に把握し、その特性に応じた隊形、立ち位置など、十分なリハーサルを行い、指導環境を整える。
  • 安全管理
    →事前の体調チェックを必ず行い、準備運動・整理運動をしっかり行う。
    →水分補給は、前もって行うことが大事。状況を見ながら、一定のペースで補給タイムを設定する。
    →同じロケーションだとしても、場所や用具等の事前チェックを行う。(個数、破損の有無、危険物の撤去等)
  • リトミックスカーフ
     カラフルでふわふわと不規則に落ちてくるリトミックスカーフを、リズミカルに調節するのが適度に難しくて、つい夢中になってしまった。